真面目なサラリーマンほど陥りやすい新しい習慣づくりを妨害する減点思考
健康的な食事や規則正しい睡眠、適度な運動があってこそ、脳とからだは最高のパフォーマンスを発揮できる。
ぼくはこの考えが正しいと思っているし、小手先の自己啓発テクニックよりも生活の基礎をしっかりと営むことのほうが能力向上に役立つと考えているのですが、
「あまりガチガチに考えると続かない」
というのが落とし穴です。
何かを始めようと思ったり、今までのやりかたを改善しようとするとき、ぼくなんかはつい「完璧主義」になってしまって、自己評価が「減点主義」に陥りがちです。
「健康的な食事をしなければならないのに、今日は野菜が足りなかった」
「規則正しい睡眠が大事なのに、つい夜更かしをしてしまった」
そんなことでつい自分にバツをつけてしまいそうになるものですが、そんなときは「ちょっと待てよ」と墜落寸前の自分にストップをかけて、
「決めたことができなくて凹みそうになってるってことは、オレは自分のことを”失敗の許されない完璧な人間”と思ってるんだなー。でも、そんな完璧な人間なんていないよね」
と思い直して、固定観念を矯正すれば気持ちもすぐに切り替わるものです。
肩のちからを抜いて、たとえば食事だったら10gでも20gでもいいから野菜を多めに摂るように意識するとか、睡眠であれば週末だけでもしっかり7時間睡眠を確保しようとか、
100点が無理でも60点を65点にしよう、「1点でも多く!」という気持ちや取り組みの積み重ねの先にこそ大きな変化があると思っています。
こと新しい習慣をつくるときには「加点主義」でいきましょう。
すこしでも目標に近づけたなら自分に大きなマルをあげる。
そんな心構えというか、懐を深くして物ごとに取り組むのが「長く続ける」秘訣なんだとぼくは思います。